Nice, France (May 20-24)
フィレンツェの次の滞在地は南仏のニース。コート・ダジュールと呼ばれるこの一帯は、この時期が1年で最も良い季節。晴れの日が多く、気温も27、8度ながら湿度が低く、カラッとした気候でとても過ごしやすい。フィレンツェからニースへは小さな飛行機で移動。約1時間ほどであった。
ニースを訪れるのは自分は3度目、妻はフランス自体が初めて。ただし、自分もニースの空港に行くのは初めて、というのも、過去2度とも電車でニースに入っていたから。ニースの空港ではレンタカーを借り、ニース市内へ。ホテルはこれまたインターネットで予約したもので、ここではレンタカーを借りる予定だったため、駐車場付きのホテルにしてあったが、かなり予算を抑えたなりのホテルであった。
May 20, 2000
初日は市内をふらふらし、海岸沿いを歩いたりした。
May 21, 2000
2日目は、まず車で映画祭の行われているカンヌへ。高速道路も利用して、約40分ほどの道のりであった。この日はカンヌ映画祭の最終日ということもあって、カンヌの街は映画祭目当ての観光客が多く歩いており、海岸沿いの道には映画祭に来ている各国の俳優たちの撮影されたばかりの写真が売られていたりもした。また、偶然にも日本から映画スターの取材に来ていた妻の友人に出会ったりもした(彼女は香港の俳優の取材中であった)。
その後、ランチをとりに、カンヌから20分ほど内陸にある、ムージャン(Mougins)という村へ向かう。この小さな村は高台の頂上に作られた静かな村で、映画スターや世界中の裕福な有名人がここに別荘を持っていたこともあるらしい。カンヌからの高速道路を降りて、その高台のほうに道を上っていき、村の入り口で車を停める。そこからさらに歩いて村の中心へ上っていくと、レストランとかわいらしいお店が集まっているエリアが出てくる。この村の中心を取り巻くように、周囲に2、3重に小道が作られており、おそらく中世の頃に、外部からの侵入者が入りにくいように作られた構造をいまだに保っているのであろう。
ここのレストランはどこもおいしそうで、雰囲気も良く、ランチをとるところを決めるのに迷ったが、我々が入ったレストランはこの新婚旅行中でNO.1になったくらい、とても満足のいくレストランであった。前菜、サラダからデザートまで、すべておいしいものであった。この静かで小さな村、ムージャンはあまり期待していかなかったせいか、とても良いところであった。
May 22, 2000
ニースでの3日目は、前日のムージャンのように高台に作られた小さな村、サン・ポール・デ・
ヴァンス(St.
Paul-de-Vence)へ向かう。ここもムージャンのようであったが、村の周りは大きな塀で囲まれていて、ここに向かう途中の道から見ると、まるで高台に存在する城のようでもある。まぁ、実際、城のように外部から侵入してくる敵を寄せ付けない役割を持っていたのであろうが。
サン・ポール・デ・ ヴァンスはニースから車で内陸に向かって30分ほど。ここでもランチをとり(生まれて初めて食べたエスカルゴはとてもおいしかった)、その後は村の中をふらふらと歩き、村の外にある美術館に寄ってからニースに戻った。
May 23, 2000
4日目はまず、エズ(Eze-Village)というこれまた高台に作られた小さな村を訪問。やはり車があるとこのように電車で行くことが難しい小さくて静かな村を訪れることができ、旅行の楽しみが広がるのある。とは言っても、これらのどの村にも観光客が訪れてはいたが。
エズはニースから20分ほどのニースとモナコの間にあり、ムージャンやサン・ポール・デ・
ヴァンスと違って、海岸にかなり近いところにあり、村の頂上に行くと地中海がすぐ手に届くように見える。ここでもランチを済ませ、次の目的地、モナコへ向かう。
モナコへは自分は過去にF1を観戦しに来たこともあるのだが、そのF1を1週間後に控えた時期とあって、気候はベスト。しかもF1用の観戦スタンドが街中に作られていたり、スポンサーの看板やレース用のガードレールがすでに準備されており、F1の雰囲気も多少味わうことが出来た。妻はこの街のゴージャスな雰囲気が気に入ったらしく、どうやらまたF1観戦に戻ってくる必要がありそうだ。
May 24, 2000
ニース滞在最終日の5日目は午前中にシャガールの美術館に行く。その後は空港へ向かい、レンタカーを返却して、一路パリへ。
フランス・パリ編へ
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