13. AA
Gent - Sint-Truiden
Date : October 23, 1999
Type : ベルギー1部リーグ
Result : 4-2
Stadium : Jules Ottenstadion in Gent,
Belgium
首都ブリュッセルから西へ30分のところにある、ヘント(英語読みだとゲント)を本拠地とする。特に有名な選手はいなく、中堅どころのチームであるが、1999-2000シーズンはここまで絶好調で、この試合の前まで3位につけている。
ベルギー東部の小さな町、Sint-Truidenを本拠地とするチーム。1924年創立と歴史は古いがその3分の1にあたるシーズンを1部リーグに所属し、優勝はない。"Giant-Killer"として知られているようであるが、1999-2000シーズンはここまで下位に低迷中。現ベルギー代表の中心選手であるMarc
Wilmots(ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04に所属)を輩出したチームでもある。
この試合の前の時点でAA Gentは3位、Sint-Truidenは13位(18チーム中)という順位に応じた力の差が歴然としている試合であった。Sint-Truidenは、いわゆるアウェイの戦い方はせずに、DFラインも結構高めに位置してオフサイドを何度も取る。しかし、攻め手に欠き、ボールをただ前方に蹴っているだけで、きちんとした攻めの組み立てが出来ていなかった。
ホームのAA Gentはその点、フランス人のボランチのEric Jolyにボールを集めてそこから、サイドに振ってクロスを上げさせるという、サイドからの攻撃でSint-TruidenのDFを崩そうとしていて、それは効果的であったが、左サイドのGunther
Schepensからのクロスの精度がもう1歩であったり、中盤で相手に合わせてしまって、時には相手にパスをして、危険なチャンスを相手に与えてしまうなど、精彩に欠く感じであった。
案の定、自陣ゴール前でのトラップミスから、先制点をSint-Truidenに献上してしまう。しかし、AA
GentはすぐにEric Jolyのミドル・シュートで同点に追いつき、サイドからクロスをGunther
Schepensがフリーで決めて前半を2−1とリードして折り返すかに見えるが、前半終了間際、Sint-Truidenのカウンター・アタックがきれいに決まって、2−2の同点で前半終了。
後半に入って、ノルウェー人のFWのOle Martin Aarstのゴールで再びリードし、その後も終始押し気味に試合を進める。終了間際にはAarstがPKを決めて4−2でAA
Gentが勝利を収めた。結果だけを見れば、4−2と2点差で2点も相手チームに取られているが、力の差が点差以上にあった試合であった。しかし、ホームのAA
Gentのほうもパス・ミスが多く、多くのブーイングをかっていた。
スタジアムは相手チームが弱小チームであったせいか、あまり埋まっていなかった。AA
Gentのサポーターは他チームのサポーターに比べて割とおとなしく感じたのが印象的であった。Club
Bruggeとのアウェイの試合に駆けつけていたサポーターは力強いサポートをしていたのだったが、ホームで相手が弱いチームだから、あまり気合が入っていなかったのであろうか。そのホーム側ゴール裏の立見席はほぼ満員であり、メインスタンドもまずまずの埋まりようであったが、バックスタンドは特に2階席部分ががらがらであった。観客動員数は6,500人という発表であった。サッカーの試合には珍しく、チアガール(小学生くらい)が試合前、ハーフ・タイム、試合中(ゴール裏で)と、ずっと応援を続けていたのが印象的であった。
Jules Ottenstadion (14,845人収容)
ヘントの郊外にあるサッカー専用スタジアム。掲示板が得点経過と時間を表示しているのみだが、ここのスタジアムもClub
BruggeのJan Breydelstadionと同じく、時間がカウント・ダウン方式であった。ホーム・スタンドとバック・スタンドは屋根付き、両ゴール裏は立見席で屋根には覆われていない。アクセスは、ヘントの中心からはトラムの21番が出ている。スタジアムは大きな通り沿いにあり、車で来ても路上駐車がしやすく、オートルート(高速道路)の入り口が近くて便利であった。
スタジアムの敷地内にプレハブ形式のオフィシャル・グッズ・ショップがある。
スタジアム外の当日券売り場で購入。メインスタンド2階席のホーム側ゴール寄りの席で、前から8列目だったせいか、手前のタッチライン際が多少見にくかったが、全体を見るという意味ではいつも通り良い位置であった。この席は700BEF(約2,100円)であった。
上記のデータ・情報はすべて1999年当時のもの。
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