サッカーに関して、最近思うことを気ままに綴るコーナーです。ここは不定期に更新しています。
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Soccer (12/10/1999更新)
サッカーを、Soccerと呼ぶ国のシカゴに戻ってきて早3週間。サッカー情報をTVで得るのが再び難しくなってしまった。週末はTVを付ければどこかのチャンネルでサッカーの試合中継かゲーム・サマリーなどを見ることができたヨーロッパとは違って、ここでは今の時期はNBA、NFL、NHLのプロ・スポーツと、NCAAのバスケットボール、アメリカン・フットボールの試合しかTVでやっていない。さすがに、ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの試合は生中継をするが、時差の関係上、平日の昼間に放映するために、先にインターネットで結果を知ってしまうのが常。この状況をサッカー後進国ということを初めて理解できた。
そういうことで、ここのコーナーの更新の割合も、さらに遅くなることでしょう。しばらくは自分のインドア・サッカー・チームの結果とかを書いていくことになるかもしれない。
Red
Devils/Diables Rouges/Rode Duivels (11/10/1999更新)
今週末は、来年ベルギー・オランダの共催で行われるユーロ2000予選のプレーオフの第1戦が行われる。注目は、England
- Scotlandの対決であるが、我がベルギー代表はイタリアのLecceでイタリア代表とのフレンドリー・マッチに望む。今年に入ってから2勝くらいしかしていないベルギー代表であるが、ワールド・カップ出場は10回を数え、最近では、1982年のスペイン大会から5大会連続して出場を果たしている。が、最高の順位は1986年メキシコ大会の4位。1998年のフランス大会に至っては、1次リーグで3引分けに終わり決勝トーナメントへ進出できなかった。
代表のユニフォームの色から、「赤い悪魔」(Red
Devils-英語、Diables Rouges-フランス語、Rode Duivels-フランドル語)というニックネームを持つ。過去の代表経験者で有名な選手といえば、Enzo
Scifo(RSC Anderlecht-ベルギー)、Philippe Albert(Racing Charleroi-ベルギー)、Luis
Oliveira(Cagliari-イタリア)、Luc Nilis(PSV Eindhoven-オランダ)。現在は、Marc
Wilmots(Schalke 04-ドイツ)、Branko Strupar(Racing Genk-ベルギー)、Lorenzo
Staelens(RSC Anderlecht)といった選手が選ばれており、最近監督が新しくなってからは、国外のチームに所属する選手を多く呼ぶようになってきた。そのうち、代表引退宣言をして、現在はオランダのPSV
Eindhovenで10番を付けて活躍中のLuc Nilisなども呼ばれるようになるのであろうか?
このベルギー代表は不思議と隣国オランダとW杯の予選や本選で同じグループに入ることが多い。対戦成績は予想通りオランダに分があるようだ。過去にイングランドには1勝しかできておらず、日本との対戦成績は1分(1999年のキリンカップ)のみ。つい最近まで、Aマッチでの対戦がなかったようである。2000年に行われるユーロ2000では、共同開催国として予選を免除されていて、予選リーグの試合はすべて、5万人収容のNational
Stadiumである、ブリュッセルのKoning Boudewijn Stadionで行われる。同じ開催国のオランダとは別のグループに分けられることがすでに決まっているので、今回はオランダと本大会の予選リーグで対戦せずに済むが、それより予選リーグを通過出来るかが問題である。
RSC Anderlecht
(11/4/1999更新)
地元ブリュッセルを本拠地とする、RSC AnderlechtのUEFAカップからの敗退が一昨日決まった。UEFAカップ2回戦の第2戦で、イタリアのFC
Bolognaにアウェイで0−3と敗れてのもの。試合自体を全部見ていないが、3失点のうち2点はオウンゴールであった。不運による敗戦とでも言えようが、しかしブリュッセルで行われた第1戦で得点機を逃していなかったら、とも思う。
これでベルギーのチームはUEFAカップ、チャンピオンズ・リーグから姿を消してしまった。このRSC
Anderlechtは国内リーグでは無敗で首位をキープと絶好調であったので、かなり期待していたのだが、監督交代劇があったばかりのFC
Bolognaにも力負けしてしまったのでは、ベルギーのサッカーのレベルもまだまだなのであろう。まぁ、3回戦に進出していたとしても、もう自分がシカゴに帰ってしまうので、試合を観戦することは出来なかったのだが。ちなみにRSC
Anderlechtは過去にこのUEFAカップを2度制している。
ベルギーのサッカーといえば、今シーズンの先週までの各国のリーグ戦の結果を元に集計した、1試合平均の得点のランキングが発表されたが、そのランキングで、ベルギー・リーグはキプロス、ノルウェーに次いで3位で、1試合あたり3.51点という結果が出ている。確かに、ベルギー・リーグの試合では点の取り合いになることが多く、6−2とか、4−3とかのスコアが結構ある。でも、その1つの理由というのは上位チームと下位チームとの力の差が激しく、一方的な試合になりやすいのである。経営規模の大きいトップチームはいつも上位に食い込み、逆に規模の小さい小都市のチームはなかなか上位に食い込めないというのが現状で、これはどこの国のリーグでもあることかもしれないが、それがかなり顕著に表れているような気がする。ちなみに、このランキングでは、4位オランダ(3.44)、8位イングランド(2.86、これは意外)、14位ドイツ(2.72)、16位スペイン(2.72)、17位フランス(2.72)、25位イタリア(2.51)となっている。イタリアのこの平均得点は理解できるが、フランスやスペインがこれほど少ない得点とは意外であるし、イングランドのプレミア・リーグでもこれほど得点が入っているとは意外。ちなみに日本のJリーグって、どれくらいなんだろう?
結構点が入っている気がすることはするが。
最後に今日の題から外れた話題を。今BBCでUEFAカップ2回戦の第2戦のGlasgow
CelticsとOlympique Lyonnaisの試合が放映されている。そう、今日もUEFAカップ開催の日(RSC
Anderlechtの試合は一昨日に行われたが)なのであるが、この試合はスコットランドのCelticsのホーム。試合開始前に約6万近い観客があの有名な曲、"You'll
Never Walk Alone"を合唱しているのには感動した。スコティッシュ・プレミア・リーグには全く興味がなくて、知っているチームといえば、同じグラスゴーのGlasgow
Rangersくらいだが、このような雰囲気のスタジアムで試合を観戦したいと強く思った。機会があったら、グラスゴーへ行ってみよう。ちなみに、Rangersのユニフォームは、元所属していた横浜のフットサル・チームのユニに借りたが、今年のRangersのユニはその時期のものとは違って格好悪いよね。Rangersはたしか、チャンピオンズ・リーグの1次リーグでグループ3位になって、UEFAカップの3回戦に繰り下げ参加するはず。
ボランチとサイド・プレーヤー
(10/5/1999更新)
しばらくこのコーナーを更新しないうちにもう10月になってしまった。ヨーロッパ滞在もあと1ヶ月ちょっと。その間に出来るだけサッカーを観戦したいものである。
この1ヶ月近くの間に6試合を観戦した。ベルギー国内リーグを2試合、ベルギーのチーム主催のUEFAカップ1回戦を2試合、そしてセリエAを2試合である。セリエAとベルギー・リーグを比べてしまうと、やはりかなりのレベルの差があるのだか、そこはサッカー。やはりスタジアムでの観戦は楽しめるし、なによりベルギー国内のいくつかのスタジアムを訪れる機会があったことは、興味深かった。それぞれいろいろな特色があって、一概にベルギー・リーグのチームというくくりかたは出来ないことも分かったことだし。
セリエAはACミランとユヴェントスという一流チームのホーム・ゲームを観戦した。もちろん、相手は日本人プレーヤーのいるペルージャとヴェネツィア。中田は頑張っており、中心選手という印象を受けたが、名波はその点ではまだまだだった。
セリエAの試合や名波と中田を見ていて思ったことがある。現代サッカーではボランチとサイドの選手が非常に重要であると改めて感じる。
もちろん、絶対的なゲームメーカーがいると、話は変わってくるが、たとえ素晴らしいゲームメーカーがいても、現代の組織でプレスをかけて守るディフェンスではなかなか苦しいであろう。そんな時に、攻撃の起点になったり、1人で突破も出来るようなキープ力と個人技とスピードのある、サイド・プレーヤー(あえてサイド・バックとは呼ばない)が重要になってくる。また、両サイドのプレーヤーや中央のFWにうまくボールを供給し続け、守備の際には時にはうまくパスコースを消す動きをし、時には厳しい当たりでボールを奪いに行けるような中盤のプレーヤー(位置的にはボランチになるであろう)も重要視されてくる。Manchester
Unitedでも、デイヴィッド・ベッカムは右サイドでのプレーが多いし、実際にビッグクラブの試合を見ていると、ボランチの選手がボールを触る機会が非常に多いのに気づく。もちろん、ディエゴ・マラドーナのようなプレーヤーが真ん中にいたら別だし、ベルージャのようないつもカウンター狙いのチームでは、依然としてゲームメーカーのような中田に頼るざるを得ないのだが。
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