ベルギー南部の町への旅。
ブリュッセルからナミュール(Namur)まではオートルートを使い、ナミュールからは通常の国道を南下。途中で古城に寄る予定であったがどうやらサインを見逃したようで、最初の古城には行けず、ディナン(Dinant)というミュース川沿いに栄えている町に着く。この町の歴史はかなり古く、10、11世紀にまでさかのぼる。当時からフランスやドイツやオランダの支配下に置かれ、15世紀にはミュース川へ人を放り込むという虐殺が行われたという、暗い過去も残す。
11世紀頃に最初に建てられた城砦(Citadelle)は今では博物館となっており、ケーブルカーで登って見学することができる(英語のツアーは特に用意されていないようで、内部のツアーはフランス語・フラマン語で行われていたが、展示物の説明は英語もある)。Citadelleからは、こじんまりとしたディナンの町並みを見ることが出来る。また、川沿いにはレストラン、カフェ、またかわいい作りの家並みが並ぶ。
ディナン滞在後、ディナンの南へまた古城を見にドライヴするが、ここは開いていなかった。ただ、川沿いのドライヴは、きれいな川の流れと青空をバックに紅葉の始まった木々がうまく合わさった景色が楽しめて最高であった。
その後はまた懲りずに次の古城へ。今度は何とか見つかり、しかも開館中ということで見学する。そこは、ヴェーヴ城(Chateau
de Veve)という古城で、中は中世の当時の生活様式が分かるような展示になっている。が、それだけで、いまいちであった。
ヴェーヴ城を後にしたあとは、西の方角へ向かい、またもや小さな川沿いの町、デュルビュイ(Durbuy)へ到着。なるほど、ここは観光ガイドに書いてある通り、小さいがきれいで居心地の良い町である。川沿いには散歩が出来る道が整備されており、町の中心にはホテルとレストランを兼ねた建物がカフェにもなっており、多くの人がオープン・カフェで休んでいた。特別に、博物館などには行かず、小さくてかわいい町並みを見ながら散歩。途中で、ベルギー名物のフレンチ・フライを買って、ベンチに座って川の流れを見ながら休憩。ここはベルギーの中でもフランス語圏内であるが、フランス語が話せない人達を結構見かけたところを見ると、観光地になっているようである。
このデュルビュイは、オートルートからも大きな国道からもちょっと離れたところに位置しており、大きな国道からデュルビュイまでの道もまたまた景色が良くてドライヴを楽しむには絶好の道である。
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