今回はサッカー観戦は無しで、アムステルダムに住む、高校の時の友人を週末を使って訪れる。
彼と彼の奥さんは、アムステルダムのすぐ郊外のAmstelveenという街に住んでおり、まずはブリュッセルからそこを目指す。ブリュッセルからはオートルートを使って、車で2時間。もっとかかるかと思っていたが、意外に早く到着。オランダ国内のオートルートでは、速度の規制が厳しいようで、あまり飛ばさずに行く。
Amstelveenに到着後、午後はHaarlemという街へ行き、ユダヤ人の隠れ家だったという、コリー・テン・ボーム博物館(Corrie
Ten Boom Museum)を訪れる。ここは当時から現在でも、時計屋になっており、一見分かりにくいが、ここに第2次大戦中のナチスの占領下、ユダヤ人をかくまっていたようで、そこを博物館としても公開しているのである。1階は時計屋だが、2階や3階へ行くと当時の様子をうかがうことができ、隠し部屋や憲兵が来た時に家中に鳴るようになっているアラーム・システムなどを見ることができる。
このHaarlemという街はAmstelveenから車で30分ほど。アムステルダムからも同じくらいであろう。きれいな街で、街の中心にはたくさんのお店があり、新しいものからアンティークまで、なんでも揃っているようであった。ちょうど、土曜の午後に居合わせたため、多くの買物客でごったがえしていた。この中心の広場(Grote
Markt)で食べた春巻きがおいしかった。
夕方からは彼らの家でのんびりし、お鍋をごちそうになる。ひさびさのお鍋。自分はお鍋ファンではないが、とてもおいしかった。
翌日曜日は、朝早くからアムステルダムの市内へ行き、アンネ・フランクの家(Anne
Frank Huis)を訪れる。ここは普段は混んでいて並ぶらしいので、早めに行って正解。ちょうど開館時間に行ったため、並ばずに入れて、中でも混んでいなくて、ゆっくりと見ることが出来た。ここは有名なアンネ・フランクがユダヤ人狩りから隠れて住んでいた所。アンネとフランク家の他に、合わせて8人が隠れていたが、ここはHaarlemの隠れ家と違って、割と余裕があるように作られており、2人で1つの部屋を共有するくらいの余裕があったようである。子供の頃、心を動かされた本が書かれたところに来れて満足。展示も日記を何度も読んでいたせいか、とても分かりやすかった(オランダ語と英語ですべて書かれている)。ビデオなどもあり、ほぼすべてオランダ語と英語であったが、最初にあるビデオは日本語でも聞くことが出来た。
アムステルダムの市内は、言われているほど汚くはなく、かなり小奇麗な印象を受けた。運河がたくさん流れており、それに沿って多くのかわいいデザインの家が多く並んでおり、ベルギーのどこの街よりも建物がきれいな感じがあった。日曜にもかかわらず、多くのお店が営業しているのには驚いたが。そのせいか、たくさんの人で賑わっていた。
お昼は飲茶を食べて、午後は市立近代美術館(Stedelijk Museum)へ。ここはゴッホ美術館の隣にあり、そちらほど混んでいないようだが、いまいちの内容であった。ただ、映像を使った特別展が開催されており、これはなかなか楽しめた。
興味が特にないので、ゴッホ美術館には行かず、ユダヤ歴史博物館にも時間がなくて行けなかったが、ここはもうちょっと時間があればなぁ、という感じでブリュッセルへ向かってアムステルダムを後にした。友人夫婦の勧めで歩いたアンティーク街(Nieuwe
Spiegel Straat)は良かった。
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