約3週間にも及ぶ長い出張旅行はシカゴから始まり、東京を経由して上記の3ヶ所を訪れるものであった。飛行機が途中で遅れたというのもあり、約20時間かかってシカゴから香港のホテルへ香港時間の深夜1時に到着することができた。香港には会社の香港オフィスに行って珠海で行うトレーニングの資料のコピーをし、ランチを飲茶レストラン(ここはおいしかった)に食べに行っただけだった。というのも午後のフェリーで中国本土にある珠海という街へ移動しなければいけなかったからである(右の写真は香港の高層ビル群)。
珠海というのは開放されたリゾート区のようで、香港からフェリーで30、40分南にある海に面した街である。開放されたリゾート区とは言っても、まだ開発途中のビルも多く、超近代化した香港とはかなり違うイメージがあり、1988年前に訪れた北京とも違う印象があった。 珠海では、会社の中国内のオフィスや工場からから集まった経理関連の社員とのトレーニングを行った。地域柄、歴史柄、また文化的なつながりから、日本人は中国や中国人について割と知識があるほうであるが、それでもこのトレーニングを通じて中国人と会話をすることによって新しいことを学ぶ機会がたくさんあった。カラオケが中国でも大流行だというのは結構驚きであった。別の驚きと言えば、香港の人達は日本の大衆文化、俳優や音楽についてすごくよく知っているということだった。同じような髪、肌の色をして同じくらいの背丈の人達の中ですごしたり、街中のサインや看板やレストランのメニューが割と理解できる漢字文化の世界ですごすのは、西洋のシカゴで暮らすのよりも気楽に感じた(左の写真は珠海で行ったレストランがあった通り)。
珠海のトレーニングが終わった後は、香港経由でシンガポールへ飛んだ。シンガポールへの出張はこの回で4回目であったが、今回は滞在期間の1週間通して非常に疲れる大変なものであった(右の写真はクリスマス・イルミネーションがとてもビューティフルなシンガポールのメインの通り、Orchard
Rd.)。シンガポールで仕事が終わった後、シカゴに帰る途中に日本に寄って、川越の実家にクリスマス前の数日間滞在することができた。これはこの年の4月に日本を離れてから初めての帰国であったため、友達に会ったりしてとてもよい貴重な時間をすごすことができた。
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