9.
Lierse SK - FC Zürich
Date : September 30, 1999
Type : UEFA Cup1回戦第2戦
Result : 3-4
Stadium : Lisperstadion in Lier, België
ベルギー北部の小さな都市、リエール(Lier)を本拠地とするチームで、1996-97シーズンに1度だけチャンピオンに輝いている。1999-2000シーズンも第7節を終わって首位に立っている。ベルギー1部リーグの他のチームがEU圏内出身の多国籍のメンバー構成をする中、このチームはベルギー人がほとんどを占めている。ただ、中心選手の10番、MFのZdebelはポーランド人のようである。特記するような選手はいないが、地元に根差したチームという印象を受けた。
スイス国内の1部リーグでは過去に9度の優勝を記録している名門チームのようである。1998-99シーズンは国内で4位になり、UEFA
Cupの出場権を得たらしい。この時点で1999-2000シーズンの国内リーグでは12チーム中9位と低迷中。このチームは対照的に多国籍軍であり、イタリア、フランス、グルジア、セネガル、南アフリカ、ブラジルなどの国籍を持つ選手が多く所属している。10番のFW/MFのグルジア人、Jamarauliという選手が良いプレーをしていて、印象的であった。
開始早々の2分にFC Zürichの先制点が決まる。その後はLierseのペースで進み、すぐに1−1の同点に追いつく。第1戦はFC
Zürichが1−0で勝っているため、このFC Zürichの先制点はアウェイ・ゴールが2倍のルールからして、かなり大きな意味があったが、それでもすぐにLierseが追いついたのは大きく、観客も時折大きな声で応援する。
後半始まってちょっとしたところで、FC Zürichの2点目が決まり、この時点で勝負の行方は決定してしまった(Lierseが2回戦に進むにはここから3点必要であった)。その時点で多くの観客がそれを分かっていて、応援が一時ストップしたが、それでもチャンスになるとどこからともなく、掛け声が出てそれがスタジアム全体に広がるという応援があり、サポーターがまとまって応援というのは見られなかった。その応援が効いたのか、気迫あふれる攻撃を見せ、Lierseは3−2と逆転に成功。しかし、すぐに同点に追いつかれ、最後はオウン・ゴールを献上して、結局3−4で敗戦。アウェイ・ゴールを考慮する必要なく、FC
Zürichの2勝でFC Zürichが2回戦へ進出。
立見席を開放していないため観客は約12,500人だったが、それでもほぼ満員であり地元ファンの熱気を感じた。
Herman Vanderpoortenstadion(約14,000人収容)
小さな町のこじんまりとしたサッカー専用スタジアムだが、歴史を感じさせるような古さである。バックスタンドの1階部分とアウェイ側ゴール裏は立ち見席になっており、UEFA主催のこの試合では観客を入れていなかった。この立ち見席部分以外は屋根付きである。ホーム側のゴール裏はビジネス・シートになっており、個室でガラスを通して試合を楽しむというベルギー国内のスタジアムには大抵存在するものである。おそらくメジャーなスポンサー用であろう。
オフィシャル・グッズ・ショップはゲートを入ってすぐのところにプレハブ形式であり、店員1人で対応しているというこじんまりとしたものであった(ひょっとしたら特にオフィシャルではなかったのかもしれないが)。
スタジアムの外の当日券売り場で購入。メイン・スタンドのアウェイ側ゴール寄りでスタンドの一番上であったが、すごく小さなスタンドであるためピッチは遠く感じず、試合全体を見るには非常に見やすかった。ただ、いくらUEFA
Cupでスタジアムの中で一番高いセクションだとはいえ、1,500 BEFはちょっと高いような気もする。まぁ、これは他のベルギー国内のスタジアムと比べた場合であるが。
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