8. KRC
Genk - R. Excelsior Mouscron
Date : September 18, 1999
Type : ベルギー1部リーグ
Result : 2-2
Stadium : Fenix Stadion in
Genk, België
ベルギー北東部の都市、ヘンク(Genk)を本拠地とするチームで、1998-99シーズンのチャンピオン。1999-2000シーズンはドローが多く、いまいち調子に乗りきれていないようであるが、熱狂的な(危険なという意味ではなく)ファンを多く持つようである。ベルギー代表の期待のFW、Struparや、アイスランド出身のGudjonsson3兄弟などが所属。ハンガリー、アイスランド、ベルギーなどの代表経験のある選手も結構多く所属している。
ベルギー西部のムスクロン(Mouscron)を本拠地とする中堅チーム。TangheとVanderhaegheという2選手をベルギー代表に送り込んでいるようである。
前半開始早々、Genkは自陣ペナルティ・エリア前でFKを与えてしまい、それをMouscronに直接決められる。また、その直後にも、同じエリアでMouscronの選手をフリーにしてしまい、ループシュートを決められて、これで早くも0−2と2点のリードを与えてしまう。
その後は、Genkが反撃に出て何度もチャンスを作り、StruparのFKから最後はハンガリー代表経験のあるFWのHorvathがこぼれ球を押し込んで、1点差に縮めて前半を終了。後半にも、似たような位置から再びStruparがFKを蹴り、相手DFに当たってコースが変わりそのまま直接ゴールへ。その後も攻め続けるが、守備的に戦うMouscronのディフェンスを破ることができず、そのまま2−2の引き分けで終わる。
目立った選手は、アイスランドの代表キャップ7を持つ右ウィングのBjarni
Gudjonssonで、まだ20歳ながら、いつも右サイドの攻撃の起点となっていた。童顔気味のベルギー代表FWのStrupar(プロ野球の元中日の宇野選手に顔が似ている)はまずまずの動きやプレーをこなしていたが、他の選手に頼り過ぎているような感もあり、もうちょっと強引に1人で持っていってもよいのに、という印象も受けた。試合前の練習で盛んにFKの練習をしていたが、この試合のGenkの得点は2点とも彼のFKからであった。ただ、その練習ではカーブをかける練習をしていたが、まだかなり練習の必要なレベルであった。逆に、Mouscronの1点目のFKはきれいなカーブを描いて直接ゴールに吸い込まれるという素晴らしいFKであった。それ以外には、中盤でMFとしてボールをさばいていた、Genkの10番のThordur
Gudjonssonもまずまずのプレーをしていた。
Fenix Stadion (21,886人収容)
1999-2000シーズン開始前のインターバルの間に、チャンピオンズ・リーグの出場するため、UEFAの基準を満たすよう急ピッチで改築工事が行われたらしいが、全席シート付きで、アウェイ側ゴール裏(実際にはホームのGenkサポーターで埋まっていたが)以外はすべて屋根に覆われている。スタンドの部分が作られたばかりか、新しいスタジアムという雰囲気がある。サッカー専用スタジアムのため、ピッチとスタンドの距離はものすごく近く、また他のスタジアムと違ってフェンスがないためピッチが見やすく、プレーする選手がさらに身近に感じる。
スクリーンはないが大き目の電光掲示板があって、随時得点経過と試合時間を表示しており、選手交代の際にも選手の名前を表示していた。このスタジアムはヘンクの街の中心からは結構離れた場所にあるため、車で観戦に訪れる人が多いようである。が、周辺には十分な駐車スペースがあるようである。
オフィシャル・グッズ・ショップはスタジアムの外側にあり、その隣には試合前にベルギー・ビールでチャージをする人達でごった返すバーもあり、またスタジアムの周りにはホットドッグなどを売る出店が数が少ないながらも店を構えていた。
今回も当日券を購入。どうやらGenkが1998-1999シーズンのチャンピオンで、スタジアムがそれほど大きくないせいか(これでもベルギー内では大きい方だが)、なんとか残り少ないチケットをゲットできたようだ。この日は、ホーム側ゴール裏の1階席部分、前から7列目。試合自体を見るのにもまずまずの席で、何よりも良かったのはフェンスがないせいで、ピッチがすごく近く感じることができたことであろう。すぐ隣にはアウェイのMouscronのサポーターが押し込められている場所があった。
上記のデータ・情報はすべて1999年当時のもの。
|