4. Bayer
Leverkusen - Bayern München
Date : August 22, 1999
Type : ドイツ・ブンデスリーガ1部
Result : 2-0
Stadium : BayArena in Leverkusen, Deutschland
1998-99シーズンのブンデスリーガの2位チーム。各国の代表選手も何人か所属しており、1999-2000シーズンも、ブンデスリーガと欧州チャンピオンズ・リーグでの活躍が期待されている。ヨーロッパでは珍しい、企業がオーナーのプロ・チームだが、歴史は1904年創立と長い。現ドイツ代表のオリヴァー・ネヴィル、キルステン、ノヴォトニー、シュナイダー、ブラジル代表のゼ・ロベルト、エメルソン、アメリカ代表のフランキー・ハイデュクなどが所属。
説明は不要かもしれないが、敢えて書くと、1998-99シーズンのブンデスリーガのチャンピオンにして、1998-99の欧州チャンピオンズ・リーグでの準優勝チーム。数々のスター選手を揃え、「ハリウッドFC」とまで言われるほどの各国代表選手を保有する。代表的な選手は、マテウス、エッフェンベルグ、イェレミーズ、バベル、リンケ、ストルツ、ショル、カーン(以上ドイツ、うち6人が現代表)、エウベル、パオロ・セルジオ(以上ブラジル)、リザラス(フランス)など。
上記のように、1998-99シーズンのブンデスリーガの1位と2位の対決だけあって、チケットはソールド・アウトとなり、レベルの高い試合が期待されたが、その期待ほどの高レベルな試合にはならなかった。両チーム合わせて10人以上の代表選手がピッチにいたが、何よりも両チームともキー・プレーヤーを怪我で欠いていたのが原因であろう。しかしながら、そこはブンデスリーガの強豪同士の戦いであり、随所に技を見せてくれ、激しい試合となった。
ホームのLeverkusenはブラジル人の2人がキーとなって、ドリブルをうまく混ぜて攻撃にアクセントを付けていた。前半は、Leverkusenのほうがチャンスが多かったが、Bayern
Münchenも速攻で応戦し、何度かポストをたたいたり惜しいシュートがあった。後半も、前半と同じような形で、徐々にBayern
Münchenが盛り返したかに見えた後半半ばに、Leverkusenの先制点が決まる。その後は、Leverkusenのハイデュク、Bayern
Münchenのエウベルと、両チームとも交代選手が活躍するが、終了近くになって、Leverkusenの2点目が簡単に決まり、試合の流れは決まった。結果的に、Leverkusenのドイツ代表FWコンビの2得点で試合の決着が付いた。
Bayern Münchenは中盤でキーになれる選手がいなく、DFからFWの選手に直接ボールをほうり込んでいるだけで、Leverkusenとしてはあまり恐くなかったであろう。やはり、ゲームメーカーのエッフェンベルグを怪我で欠いたのは痛かった。
BayArena(22,500人収容)
ドイツの西の都市、ケルン(Köln)の北東約20分の場所に位置する、Leverkusenのスポーツ・レジャー施設の立ち並ぶ公園の中にある。ビッグチームにしては小さな収容客数だが、非常にきれいでピッチが見やすい全席屋根付きのサッカー専用スタジアムである。ホテルとレストランが隣接されており、マクドナルドもあり、また当然ながら、オフィシャル・グッズ・ショップもある。身体障害者はチケット価格がかなり割り引きになるようであり、またファミリー・シート呼ばれるシートが半分くらいを占めている。実際に自分は行ったことがないが、鹿島スタジアムのように、ピッチからスタンドがちょっと高い位置にあって、前の方の列でもピッチが見やすいであろう。両ゴール裏に、ビッグ・スクリーンあり。
チケットはオフィシャル・グッズ・ショップの中でも購入可のようだが、この日はソールド・アウト。生まれて初めて、ダフ屋なる者からチケット購入を試みたが、通常価格に比べかなり高い金額で購入したチケットはアウェイ・チームのサポーター用席で、コーナー・フラッグの後ろのスタンドの角。試合を見やすいことは見やすかったが、Bayern
Münchenの熱狂的なサポーターがたくさん周りにいて、ちょっと落ち着かない気分。ものすごい音量のサポーターの応援やブーイングに混じって観戦し、久々にサッカーを90分間立って観戦した。この環境のせいもあって、本当はホームチームを応援したいのに、いつのまにかBayern
Münchenを応援していた。その日の昼間着ていた、マンチェスター・ユナイテッドのレプリカ・ユニを脱いでおいてよかった。1998-99シーズンの欧州チャンピオンリーグの決勝で敗れた相手のユニを来ていたら、Bayern
Münchenのサポーターに殺されていたかもしれないから(これはちょっと大袈裟だけど)。
上記のデータ・情報はすべて1999年当時のもの。
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